〔作詞〕みどりの薬瓶

みどりの薬瓶(くすりびん)

 

カプセル入りの みどり薬瓶

蛍光灯に 照らされて

鈍い光で 調剤室の

机を静かに 染め上げる

 

絡みつくような その甘い香り

悩まぬ者の ための薬

 

青い薬の みどり薬瓶

ガラス戸棚に いつもある

鈍い光の 瞳のぼくを

冷えた微笑で 引き寄せる 

 

絡みつくような その甘い香り

悩まぬ者の ための薬

 

山岸凉子「妖精王」のイメージから。