「勉強する」ということ
「勉強した?」「いや全然してないよ」というようなやりとりはよくあるが、
「どんな風に勉強した?」というように
具体的な作業手順を訊くようなやり取りはまれだ。
人によって、同じ試験への対策であったとしても、
その勉強するという具体的な作業の中身は異なる。
「勉強する」の中身としての大まかな分類としては、
①テキストを読む
②口頭復元
③白紙復元
に3分できるように思う。
①には黙読・音読の下位分類がある。
②にはテキストを読んで、宙を向きながら復元を試みたり、暗記カードの表面を見て裏面の事項を口頭で復元できるか確かめるというようなヴァリエーションが考えられる。
③でも箇条書きからテストの本番形式に沿った論証を書くまである。
日本のテストは解答用紙に解答の記入が求められる場合が多い。
そのテスト対策としては、この本番に合わせた白紙復元が一番効果が期待できる。
①から③に近づくほどに効果が高まる。一方で、負荷が高まり、時間もかかる。
すると、勉強方法の選択としては、
なるべく③に寄せた上で、
電車内のように環境が許さない場合に逐次②①を組み合わせていくことになると思う。