[作詞]二人に

両手を空へ広げれば 光の球ができあがる

杖を振るって風にのせ

灯火高くかかげよう

二人へ届けるために

 

両手を空へ広げれば 螺旋が高く舞い上がる

虹のしずくは清らかに

大地に張る根にしみわたる

二人の絆のように

〔作詞〕せむし男

せむし男が もそもそと

空気の底は 重すぎて

文句をいえば ますますの

黒い雨雲 のしかかる

排水溝に 流れ込む

水の故郷は 何処なのか

〔作詞〕箱舟

箱舟の屋根を叩く雨

亀の気持ちになって身体をすくめる

裏返しに掬われる

逆巻く波に流される

それでも信じるのか

信じられるか

 

奇妙な大型台風10号の雨音を聞きながら。

〔作詞〕歩道橋

歩道橋の真ん中で

大通りの真ん中で

空を見上げて

ただ見上げて

 

足もとには

黒いアゲハチョウ

手紙には目もくれずに

ただ横切るだけ

 

霊園脇の歩道橋に立つ男を見て。

〔作詞〕loneliness is happy

loneliness is happy

 

loneliness is happy (繰り返し)

 

ダニエル・ジョンストン風に。

孤独は幸せだと反語的に歌い上げる。

〔作詞〕みどりの薬瓶

みどりの薬瓶(くすりびん)

 

カプセル入りの みどり薬瓶

蛍光灯に 照らされて

鈍い光で 調剤室の

机を静かに 染め上げる

 

絡みつくような その甘い香り

悩まぬ者の ための薬

 

青い薬の みどり薬瓶

ガラス戸棚に いつもある

鈍い光の 瞳のぼくを

冷えた微笑で 引き寄せる 

 

絡みつくような その甘い香り

悩まぬ者の ための薬

 

山岸凉子「妖精王」のイメージから。

〔作詞〕帰蝶

帰蝶

 

噂に名高き 若殿は

朱鞘の大太刀 茶筅髷(ちゃせんまげ)

信長まことに うつけなら

この懐剣で ひと突きに

 

 

中略

 

水色桔梗の 十重二十重

是非もなしとの 大殿に

薙刀置いて 差し出す

この懐剣で ひと突きに

 

天龍城シリーズとして試作。

後で修正するかも